土の持っている特性をどう出すか、どう生かすかが仕事 ・ ・ ・ 。
土の性格が良いようにも悪いようにも出る。
人と同じで、それがいいように感じる人もいればそうでないように感じる人もいる。
そう話すのは、「陶の都」岐阜県土岐市に工房を構える 藤山窯 加藤賢治さん。
その中での拘りや思いはとの問いに . . .
「こちらの考えは、出来るだけ出さないようにしています。 買われた人、使われる人の考えるように感じたまま、好きなように思ってもらったらいい。 好きな使い方をしてくれたらいい。その時に波長があってくれたという事だけで十分。」
師から受け継がれた「心に響くものを作りたい」
そんな職人としての情熱を心に秘めて、決して形では見る事の出来ない「波長」を合わせる為に、日々、人々の生活を想像し、時代の流れを汲み取る努力と追求をされています。
「伝統」を守りながらも常に「進化」を求め、国内に数台しかないガスとマイクロ波のハイブリッド窯が導入されています。
このハイブリッド窯から研究を重ねて作りだされたミルクシリーズの白色は、爽涼でありながらも温もりがあり、藤山窯だからこそ作りだす事の出来る調和がそこにはあります。
新しい事を広く受け入れる姿勢が、工房へいつでも気軽に訪れたいという気持ちになります。自然と人々が集まってくる事がよく分かります。
